ニュージーランドの女性首相が銃乱射事件の追悼式典でとった行動とは。我々はいつも手遅れになってから気付く
イスラム教徒への無差別の銃乱射事件。亡くなった50人(17日時点の情報)の方々へ追悼を表し、アラーの審判の日まで安らかにお眠りになることをお祈りいたします。
今回のニュージーランド史上最悪の銃乱射事件についてニュージーランドの人たちは、政治家はどのように反応しているのか、Twitterの私のTLに流れてきた印象深かったものを紹介します。ニュージーランドの若き女性首相ジャシンダ アーダーンが被害者の追悼に来たときの1分半ほどの映像です。
New Zealand Prime Minister Jacinda Ardern visiting a makeshift memorial at the Kilbirnie Mosque.
— StanceGrounded (@_SJPeace_) 2019年3月17日
Look at how she holds and consoles them. With so much love. This is what you call a LEADER.
Retweet ❤️ pic.twitter.com/4XMJXYtZZn
ニュージーランド首相ジャシンダ アーダーンがモスクでの追悼式に来ていた。彼女が傷ついた人々を抱きしめ、慰める姿を見てくれ。これこそがリーダーというものだ。
彼女はイスラム教徒ではないですがヒジャブを被り追悼に参加しています。それは尊敬の念の表明と同時にニュージーランドはムスリムを拒絶しない、多様性の側に立つことの世界へのメッセージになりえます。アメリカでトランプ大統領が、日本で安倍総理大臣が、その他諸々の国のトップがマイノリティの衣装を被り、追悼を行うような事があるでしょうか?私にはあまり想像できません。
上記の映像は美しいものでありますが、しかしこれで美談の如く終わらせてはいけません。下記のツイートをお読み下さい。
I used to assume that people didn’t quite see the danger of casual hate speech against Muslims, and how it has been racialised.
— Nesrine Malik (@NesrineMalik) 2019年3月18日
I no longer believe this to be the case. Politicians and the media know exactly what they are doing. My column today.https://t.co/VuC4HPwNgz
私はイスラム教徒に対してカジュアルに行われるヘイトスピーチが、それがどのように人種差別を固定化していくのか、という事の危険性を人々が認識していなかったのではないかと思っていた。
政治家やメディアはムスリムへのヘイトが溜まっていくのを知りながら放置していた。
大量殺害事件が起こってからでは遅いのです。我々はいつもこのような事件が起こってからヘイトスピーチを、差別を反省します。マイノリティへのヘイトスピーチは今世界中に、そして日本にもあります。これはニュージーランドだけの問題ではなく、世界中みんなの問題であると考えます。